こんにちは(*^_^*)
今回は、”人生を自由に生きたい人は これだけ知ってればいい”
「お金で損しない シンプルな真実」 山崎 元著 を読みましたのでまとめていきたいと思います。
この本は、資産運用の専門家である山崎 元さんが「お金」について
「これだけ知っていれば、だいたいOK!」と子供が読んでもわかるように優しく、大人が読んでも役に立つものになっています。
お金のことは、誰も教えてくれませんし、知人や家族の会話の中でも、お金の話は避けているような雰囲気があります。
しかし、誰しもが最重要関心ごとではないでしょうか?
お金たくさんがあると、欲しいものがほとんど手に入ります。
お金がたくさんあると、無理に働く必要がありません。
お金がたくさんあると、自分の好きな時間に、好きな場所で過ごせます。
お金は私達の人生を自由にし、豊かにしてくれる「ツール」であることは間違いありません。
そんな便利なものなのに、深く学んでお金の知識を身につけようとしないのは、なぜでしょうか?
もっとよく知りたいけど、「どうやって学べばいいかわからない」、「情報が多すぎて、どれを信じていいかわからない」というのが、本当のところだと思います。
「お金」に対して初心に戻り、基礎的なことを確認していきたいと思います。
お金の正体
1万円札を冷静に見てみると、「福沢諭吉の肖像画が印刷されていて壱萬円とかいてある」ただの紙きれです。
外国に旅行して、日本の1万円を差し出し「コーヒーを一杯下さい」といっても、コーヒーは永遠に飲めませんし、追い返されるか、警察を呼ばれてしまいます。
しかし日本においては、コーヒーは飲めるし、「よろしければ、ケーキもいかがですか?」と、さらにサービスを受けられます。
これは言い換えると「1万円札には、1万円の価値があると思っているか、思っていないか」の違いだけです。
なので、外国人であっても「日本の一万円札」の価値を知っている人であれば、よろこんで1万円相当のサービスを提供してくれます。
その背景には、日本という国が発行している「一万円札」という紙は、日本国が最終的には責任をもって一万円札を一万円の価値がある物と交換してくれるという保証があると思っているからです。
近年では、ベネズエラのように国の信用がなくなると、その国が発行する「お金という紙幣」はただの紙屑になってしまいます。
これは、ベネズエラという国が発行する「お金」の価値に対して同等の価値を保証してくれないとみなさんが思っているからです。
「お金」とはここで述べたように「信用」と大きく関係があるということになります。
そこで「お金」について人生の中でどのように向き合っていくか、基礎的なことを学んでいきたいと思います。
➀お金はまず働いて稼ぐ
この書では「お金」とは
人や社会に対して「いいこと」をして、「感謝のしるし」としてもらえるもの。
と説明しています。
私達は資産家でない限り、どこかの会社に属し「働く」ことによって、「お金」を手にすることができます。
ここでの考え方として、「職業を選ぶ」ことを重点に置かなくてはいけません。
ファーストフードの店員とか、流れ作業の一員として働くなら、誰でも比較的容易に職に就くことが出来ます。
しかし、このような比較的「誰でもできる仕事」を選ぶのなら、時間の長さに応じた対価しかもらうことができませんので、いつまで経っても、他人より豊かな生活を送ることはできません。
合理的に考えれば「医者」、「弁護士」のような希少な人材になれば、高い給料をもらえますが、国家試験に合格するのは容易ではありません。
ではどのようにすれば、他人より高い給料をもらうことができるのでしょうか?
それには、他人にはない「スキル」を身につけるよう努力しなければなりません。
「パソコンのスキル」、「接客のスキル」、「営業のスキル」など積極的に学習し、実践でも使える「経験」を積む必要があります。
お金を稼ぐ上で「価値ある人材」とは
➀人や社会の役に立つ
②他の人とは違う人材である
いくら「スキル」を学んでも、実践で使えなければ意味はありませんので、「自分の選んだ仕事で役に立つスキル」を勉強し、長く経験を積み重ねることにより「実績」が生まれ、他の人より「価値のある人」と認められることになります。
ですから、より早く「一生の仕事」を決め、それについて他人より学習し、経験を長く重ねたほうが「価値ある人」になるためには有利になりますので、できるだけ早く「自分の一生涯の仕事」を見つける事が重要になります。
人材の価値とは「能力」と「実績」であり、それを使って働くことのできる年数である。
人材の価値=(能力+実績)×今後に使える時間
自分の「一生の職業」が決まったなら、どのような会社を選べばよいか迷うところです。
「価値ある人」になるためには時間がかかりますので、合理的に考えるなら、次の2点を参考にして下さい。
➀優秀な人が周りに多い
その人を手本に出来たり、良い競争相手になり、自分の能力向上につながる。
②忙しい職場
仕事を実行する機会にたくさん接することができ、より短時間で多くの経験が積める。
「 職業の選択」は人生の収入に大きな影響がありますので、「お金がもらえたらなんでもいい」などと安易に考えずに、今後の人生を見据えた上で、できるだけ一貫性がある職業を選んで、学習と経験を積むことが重要であるといえそうです。
②借金はできるだけしない
お金を使うときは、働いて貯めてから使うということが大切な原則です。
しかし現代では、借金をしてモノやサービスを買うことに抵抗が小さくなってきたように感じます。
これは、クレジットカードの普及により、面倒な手続きなく容易に借金ができるようになったからと考えられます。
銀行のカードローンはだいたい年率14%、クレジットカードのキャッシングなら18%ぐらいの金利を支払わなければなりません。
50万円借金すると、金利14%であれば約7万円、18%であれば約9万円を1年後に金利として支払う事になります。
運用のプロが投資して、年間得られる利益が約5%ですから、異常に高い金利を支払わさせられていることを認識しておかなければいけません。
カードローンやキャッシングは、確実に損をする「借金」なので絶対に利用してはいけません。
人生で最も大きな買い物になるのが「家」になります。
「家を建てたら一人前」、「賃貸にいくら払っても何も残らない」、「住宅ローンが終われば自分のもの」などと「家を購入する方が得」のように言われますが、慎重に検討する必要があります。
3000万円を年利3%、返済期間35年で借入すると、月々の支払額は11万6千円になり総支払額は4850万円となります。
金利1850万円という大金をどうみますか? もったいないと思いませんか?
35年という長い期間、病気、けがなどなく安定した収入があるという保証はどこにもありません。
さらに、賃貸では発生しなかった、固定資産税、水廻り(風呂の給湯器など)、電気設備の定期的交換費、一戸建てであれば、屋根の吹き替え、外壁塗装など35年の間に一度は実施しなければなりません。
ローン支払いと並行して、修繕費の費用は捻出可能ですか?
以上のことを念頭においた上で、ほんとうに自分が家を買うべきかどうかを熟考して欲しいと思います。
③保険はできるだけ節約する
保険というのは、将来に万が一起こるかもしれない事故や病気に備えるための仕組みです。
そのなかで掛け金が一番大きいのが、毎月積み立て型の「生命保険」になります。
月に約1~2万円、25歳から60歳までかけたとして、約35年間支払い続けると420万円~840万円支払うことになります。
万が一60歳までに死んでしまうと加入者世帯平均約2500万円の死亡保険金を受け取れる仕組みになっていますが、本当に必要かどうか考え直すことが大切です。
60歳までに死亡する確率は男性8.1%、女性4.3%(厚生労働省、平成24年簡易生命表調べ)になっていますので、約90%以上の人が「生命保険」に入る必要が無いということがいえます。
入院、手術など高額な医療費が必要な場合でも、私達が加入している健康保険を使えば、「高額医療費制度」という仕組みがあるので、標準月額報酬28~50万円の方であれば、80100円+(総医療費-267.000円)×1%の負担に抑えられるので、1か月約9万円以上の医療費はかからないと考えてもいいと思います。
「どうしても心配だ、不安だ」と考えられるのであれば、「県民共済」、「コープ共済」など掛け金の安い掛け捨て型の保険をおすすめします。
一方、保険が最も効果を発揮するのは、「めったに起こらないけれども、起こった時の損害が非常に大きいもの」に対する保険になります。
それが、「自動車保険」「火災保険」になり、この2つは絶対加入するべき保険と言えます。
保険の考え方についてまとめると
➀保険にはできるだけ加入しない。
②どうしても必要な場合に、最小限の金額と期間で泣く泣く加入する。
④自分の人生を人まかせにしてはいけない
人生とお金には、計画と戦略が必要です。
自分の人生とお金の計画は、自分に合ったものを自分で計画することが適切で、理想的です。
しかし、お金について不安になったり、分からないことがあったりすると、専門的な知識を持ったファイナンシャル・プランナー、税理士、銀行の相談窓口などで相談すると解決できるかもしれないと思うものです。
しかし、このような人は一見親切にアドバイスしてくれているように感じますが、生命保険の代理店業や、投資信託を扱う証券仲介業を兼ねている場合があります。
そのようなアドバイザーは、あなたの不安をあおり、色々な理由をつけて「自分に手数料がはいる金融商品」を売りつけようとしますので十分注意が必要になります。
- 自分の人生のお金の計画は、決して人任せにせず、自分で考える。
- セールスマンやファイナンシャルプランナーに言われるがままにしていると、自分の人生とお金をだまし取られることになりかねない。
- 自分に商品を売ることで利益を得る可能性のある人は相談相手にしてはいけません。
- どうしても相談相手が欲しい人は、商品販売に一切関わらないファイナンシャルプランナーを探して、相談料を支払って相談に乗ってもらう。
⑤ 人生とお金をざっくりと把握しておく
自分で人生のお金の計画を立てるには、まず現在の自分の経済状態をおおまかに知っておくことが大切になります。
下記の「個人向け簡易財務諸表」で自分の経済状態を確認しておいて下さい。
【簡易版バランスシート】
【簡易版損益計算書】
(❶✛❷)―(❸+❹)=⑦ ⑦が現時点のお金の余裕部分。
❺―❻=⑧ ⑧が年間のお金の余裕部分。
家計を自己点検する際のおおまかな目安は、⑦自己資本が⑥年間支出の2倍から3倍あり、その多くが、すぐに換金できる❶金融資産で構成されていると、ある程度安心な状況の家計と判断できます。
また下記の公式で自分の理想の老後を送るための、おおまかな「必要貯蓄額」をもとめることが可能になります。
【人生設計の基本公式】
人生のお金の計画は、自分の現在の状態をざっくり把握して、必要な貯蓄額を貯められていれば、だいたいOK!
今のところは、60歳定年、65歳まで継続雇用というのが一般的な会社のあり方ですが、
平均寿命は10年ごとに平均2歳くらいずつ延びていることを考えると、現在の20代、30代の方は100歳くらいまで生きることも視野に入れる必要があります。
定年退職後30年以上あることを考えると、第二の人生の計画も早めに準備しておかなくてはいけません。
今の仕事の第一線を外れる年齢は会社によって違いますが、早い場合は50歳くらいから関連会社の出向が始まったり、管理職の肩書がはずれて、給料が下がっていくことも予想されますので、45歳前後から「セカンドキャリア」の準備に取りかかることをおすすめします。
まとめ
この書は長い間お金に関わる仕事をしてこられた、山崎 元さんがお金のことは「これだけ知っておけば、だいたいOK」とシンプルに基礎的なことを中心にまとめられた本になります。
その第1章のみをかんたんにまとめてみましたので、わかってはいるけど再確認する意味で読んで頂ければ幸いです。
またこの書は、第2章「お金はだまされずになるべく増やそう」、第3章「未来のお金とどう付き合うか」についてもわかりやすく解説してありますので、気になるかたは購入して読んでみて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
著者紹介
山崎 元 (やまざき はじめ)
経済評論家。専門は資産運用。楽天証券経済研究所客員研究員。
マイベンチマーク代表取締役。1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。
三菱商事に入社。野村投信、住友信託、メリルリンチ証券など12回の転職を経て、現職。雑誌連載、テレビ出演多数。「信じていいのか銀行員、マネー運用本当の常識」、「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」、「学校では教えてくれないお金の授業」、「全面改訂 超簡単お金の運用術」ほか著書多数。
この記事は、「人生を自由に生きたい人は これだけ知っていればいい お金で損しないシンプルな真実」をもとに書いています。
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